Nao_Chang’s diary

この出会い 幸か不幸か

四人目のあなた

四人目のあなた
私は18歳

あなたは、同じ部活の2つ下
人の懐に入るのが上手な可愛い後輩。

部長をしていた私に
たくさん質問してきてくれて
熱心で真面目な姿が好きだった。

だんだん話していくにつれて
両想いだったことに気付き自然と
付き合うことになった。
今でも忘れない、
テスト勉強中の真夜中、7月3日。

ある日の会話で
親から虐待を受けていると、
あなたが打ち明けてくれてから
私は絶対味方でいようと誓った
それなのに、、、。

彼の浮気が発覚したとき、私は
衝動的にあなたの顔を平手打ちに
してしまった。

絶対に手を上げないと決めたのに、、、
押し寄せる後悔の波に耐えきれず
私のメンタルが崩壊して
過呼吸で倒れてしまった。

救急車の中で、私の名前を
呼びながら、ずっと手を握って
くれていたこと、今でも覚えている。

あなたが私を守ってくれたように
私は絶対に最後まであなたを一人にしない。

親から虐待を受けても私が
すぐ駆けつけられるようにと
彼が住む近くの女子大へ進学を決めた。
共学だと心配かけるからね。

一方で彼の浮気癖が治らない。
何度、喧嘩して別れても
何ヵ月か経つと私のもとに戻ってくる。

親や浮気相手から愛をもらえないから
最後、私のもとに戻ってくる。
私があなたの最後の味方でいると
約束したから私はあなたを受け入れる。

これを何度も繰り返すうちに
周りの大人から
「それは愛じゃない。ただの依存関係や」
そう言われた時には、もうすでに私は
28歳。出会ってから10年経っていた。

この一言で私は気づかされ、
彼の連絡先をブロックして削除した。
あなたを一人にする怖さがあっても
お互いの幸せのために。さよなら。

この10年間、私に恋人や婚約者が
居ても、あなたが暴力を振るわれて
いないか気が気じゃなかった。

「助けて」と言われたら、
放っておけなくてすぐ助けてしまう。
その時に自分の恋人や婚約者が居ても
第一優先だった。

でもそれは私の恋人や婚約者に
不誠実だと気づいて
辛かったけれど、完全にお別れした。

あれから四年。幸せに暮らしていますように。
10年間の長くて不思議な関係。